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「Energetic Trance presents StripE Collection」リリース記念インタビュー


Munetica) kors k君だったら確実にEnergetic Tranceな音をやってくれると確信していました。

kors k) (アルバムを作ろうとMunetica君に伝えた時に出来ていた曲は)1曲だけですね (笑)


約3年半振りに再始動を果たすこととなった次世代トランスレーベル「Energize Jp」。復活の第一弾は、同レーベルの代名詞であるEnergetic Tranceシリーズコンピレーションへの参加を始め、beatmaniaシリーズへの楽曲提供で常に高い人気を誇るkors k(コースケ)のプロジェクト、StripE(ストライプ)の1stソロアルバムとなる。その長い眠りから覚めるには充分すぎる程のインパクトを持った作品は、どの様にして誕生したのか。当人であるkors k氏と、Energetic Tranceの総合プロデューサーであり、今作品のノンストップDJミックスを担当したMunetica氏に話を聞いた。


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左 : Munetica 右 : kors k
--- 今回のStripE名義はkors K君の中でどういう位置付けになるんですか?

kors k) メインの名義はkors kなんですけど、TeranoidだったりCaramel Podだったり、ジャンルによって名義を使い分けて活動しているんです。StripEという名義で本格的に活動を始めたのは、”Energetic Trance 01”のときからだったように思います。01、02と何曲か楽曲を提供させてもらったんですが、これがbeatmaniaユーザーの間でEnergetic Tranceのウケがよかったんです。そこで「それなら逆にbeatmaniaに収録してもらおう」ということで、Munetica君と一緒に”Now & Forever”を作りました。この曲の収録で爆発的にEnergetic Tranceの名前が知れ渡ったと思うので、StripE = Energetic Tranceみたいなイメージが認知されていったかと。
そういった経緯でStripEのアルバムをリリースするならEnergizeJp以外にありえないと思ってたんです。

--- 今回のアルバム「Energetic Trance presents StripE Collection」の構想はいつからスタートしたんですか。

Munetica) 去年の12月くらいなんですけど、kors k君から「Energize Jpでアルバムを出したいんだけど」と話をもらって。そこからですね。

--- その時はどれくらいの曲が完成していたんですか。

kors k) 1曲だけですね (笑)

Munetica) それが今回のアルバムのラストに入っている”Kailua”という曲です。どこかで締め切りを作ってやってみようって話になって、少しずつこのプロジェクトが進行していきましたね。

kors k) 結局7月の後半ぐらいから本格的に作り始めて。自分でもこちらを優先してやりたかったんですけど、別の音楽の仕事もやりつつ。

--- アルバムの内容について聞かせてください。

Munetica)  前半はこれぞEnergetic Tranceって感じで。今までと同じ事をやっても仕方ないので、中盤以降はダブステップだったりドラムンだったりとか、いろいろなジャンルのテイストを 混ぜつつ、新しい感じのEnergetic Tranceを打ち出しています。

kors k) 頑張ったよ俺(笑)

--- 自身の中で気に入っている曲があれば教えてください。

kors k) 全曲が推し曲なんですが、”Get On It”は自分でも気に入ってますね。いわゆるプープー系というか、この辺の音をアルバムに入れたらおもしろいんじゃないかなと思ってて。トライバルな感じを出しつつの、ハードハウスな仕上がりになりましたね。
あとテックダンスな”Deep Room”や、途中でダブステップになる”Dub-gize”とか。次の方向性をさぐりつつのバランス具合を聴いて欲しいです。物を作る側としては、常に新しいものを提示していきたいと思ってるんですが、現時点ではこのアルバムで形になってると思いますね。

--- 前作まではいろいろなアーティストがいて、組み立てて、となるコンピレーションとしての作品でしたが、今回はkors k君一人で見事にEnergetic Tranceなサウンドになってるなと思ったんですよ。前作からリリース間隔が3年以上ありましたけど、きちんとアップデートされてるし。

Munetica)  そうですね。kors k君だったら確実にEnergetic Tranceな音をやってくれると確信していたんで。レーベルを発足してしばらくは、自分の中でも方向性を探りつつやっていたんですけど、”Fighting For Freedom”(「Energetic Trance 02」収録曲)を初めて聴いた時に、これこそEnergetic Tranceだなって思ったんですよ。それからStripEはうちの看板アーティストというか、本当にはずせない存在ですね。




  --- kors k君は、Energetic Tranceのいわゆるクラブ系の層と、beatmaniaのゲーム系層があって、そのどちらにもアピールできているのがストロングポイントだと思うんですが。

kors k) 自分はbeatmaniaがバックボーンとしてあるんですけど、昔『beatmaniaってクラブミュージックじゃないじゃん』って見られていた時 期があって、それが僕的にはくやしくて。でもbeatmaniaに入ってても、良い曲であればみんな踊るし、ゲームとしても楽しめるし、とはずっと思ってて。今回は予約段階ですけどAmazonクラブチャートで2位になって、1位が僕と同時期にbeatmaniaに参加したRyu☆君で、自分的には念願がかなったなぁという感じですね。

--- beatmaniaは以前からいいプロデューサーのセレクトをしていますよね。

kors k) 例えばRemo-conさんだったりNishさんだったり。ハードコアの話になってしまうんですけど、ヨーロッパのガバシーンではトップのArt Of Fightersとかが書き下ろしで参加してくれたり。UKのKevin EnergyとかScott Brownもそうだし。皆が知っているクラブ系プロデューサーがばんばん入ってきてるので、これはもう僕が望んでる方向になってきてるなと。いまこうやって時代が変わって、融合できているのはよかったなと思いますね。

--- beatmaniaからつながるファンはもちろん、Energetic Tranceが好きな人も隔てなく聴いて下さい、という感じですね。

Munetica)  Energetic Tranceは、クラブ層のお客さんもいつつ、kors k君のbeatmania系のお客さんもいつつって感じで。自分たちが昔CDショップとかで、ShinkawaさんとかYO-CさんとかのCDを買っていたじゃないですか。つなぎのやり方とか、何度も聴いたりして。それと同じ様に、いまだったらbeatmaniaからのお客さんが同じような感覚で聴いてくれているんじゃないかなと思いますね。

kors k) 実際にbeatmaniaを聴いていた人で、自分で曲を作り始めている人っていっぱいいて、本当にみんなクオリティが高いんですよ。海外からリリースもしてて、DJも凄くうまくて。僕が願ってもない良い状態だなと思ってますね。
最近だとUstream配信をメインでやっている「2.5D」といういうハコがあって、最近そこでDJしたんですけど。国内はもちろん、海外で beatmaniaやDance Dance Revolutionが好きな人が見てくれていたりして。僕がDJやっているとき1000人以上の人が視聴してくれたりするんですよ。音楽は言葉を超越して、分かり合えものだと思うし、オンライン上でも皆盛り上がってくれてるから。その人達を喜ばせることが一番大事かなと思ってやってますね。

Munetica) そこで1000人が視聴してる中から刺激を受けた人がクラブに遊びに来てくれれば、昔のLiquid Roomみたいな、そういうのができるんですけどね。そこを目指してみたいところですね。

--- 今後リリースパーティーの予定はありますか?

Munetica)  11/25(金)に六本木Forumで開催される「EXTREMA」でリリースパーティーをやらせてもらいます。あと、12/30(金)はageHa BOXで「Get Hi-Tech」にMunetica+StripEとして出演します。更に、来年の3月になるんですが(笑)、去年に引き続きハワイでDJする予定です。

--- 最後にStripEファン、Energetic Tranceファンにむけてメッセージをお願いします。

Munetica) CDはおかげさまでかなりのセールスが見込めそうなので、このアルバムによって若い子たちを刺激させる事ができて、パーティー/クラブにもっとお客さんが来てくれればいいなと思いますね。

kors k) 今後もEnergize Jpの大黒柱として(笑)頑張っていきたいと思います。Munetica君はいつも一生懸命やっているなと思ってて、一生懸命やっている人は僕も力になってあげたいし、今後Energize Jpが発展するように、微力ながら力添えできたらなと思いますね。頑張っていきたいです。


Interview & Text by Toshio Ueki
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