いよいよ8/8にリリースされた「Energetic Trance 03」。更に進化を遂げたエナジェティックサウンドは極みの領域に達したと言えるだろう。総合プロデュースを担当するDJ Muneticaに話しを聞いたスペシャルインタビューは以下。
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── Energize Jpとしては「Energetic Trance Presents StripE Collection」('11年)以来2年振りの発表となります。その間は楽曲をセレクトしていた感じですか?
M そうですね。「Energetic Trance」の次の方向性を探りつつ。あと、Overflowとni-21が今年アルバムを出したじゃないですか。同世代として、ここは負けてられないぞと(笑)
──「Energetic Trance 01」('06年)、「Energetic Trance 02」('08年)と変わったところ、変わってないところを教えて下さい。
M 今回のアルバム帯にあるキャッチコピーにも書いてあるんですが、メロディアス感、ダイナミックなドライブ感、っていうところが、 「Energetic Trance 01」を出した時から、自分の中でずっと変わらない部分ですね。それがいわゆるエナジェティックサウンドの芯の部分だと思ってます。
そこに時代の流れ的な部分がプラスされて、01はニューエナジーだったり、02はハードダンス・ハードトランスだったり、今回はEDMだったりっていう要素が、各アルバムごとにキーワードとして入ってると思います。
── 今回は楽曲では参加せず、プロデュースとミックスに専念された理由は?
M 作りたいアルバムを構成していったら、自然とこうなりました。
自分の考える今のエナトラを、今回収録したアーティストさん達が見事に表現してくれたおかげだと思ってます。
── 今回もkors k君が大活躍ですね (笑)
M もちろんです(笑)
今回のアルバムも、StripEから受けた影響がすごく大きかったですね。
02は、いわゆるハードトランス感を前面に出したアルバムだったので、03では次の一手をどう踏み出すか、正直だいぶ迷っていました。
今回の1曲目に収録した「Adukuf - White Beach [StripE Remix]」が今回のリード曲でもあるんですが、この曲を聴いたときビビビっと、エナトラの次の方向性を感じるものがあって。エナジェティックサウンドと2013年のムーヴメント的なサウンドがうまくミックスされたみたいな。
あと、7曲目の「StripE - F The Beat Up [Original Mix]」、まさにエナトラ+2013年感が出ててワクワクさせられました。
DJ Noriken
以前から名前だけは知ってたんですよ。
彼がR135 Tracksからリリースした「The Beach」という曲があるんですが、すごいイイ曲で。すぐにコンタクト取って、オファーしました。
DJ Shimamura feat. MC STONE
実は「Energetic Trance 01」の時からDJ Shimamura君にオファーしてたんですが、当時は見事にフラれて(笑)、念願が叶いました。
今回収録した「Flow in da Sky」のオリジナルバージョンが、MC STONE君のボーカルも相まってすごく好きで。自分のわがままでハードダンスバージョンを制作してもらいました。
Mikkas & Amba Shepherd
Block.fmのTomo Hirataさんの番組「EDM Essentials」を聴いていたら、今回収録した「Finally」が偶然かかっていて。
かっこよくて、その日のうちにライセンス元を調べて連絡しました。
どんなアーティストか全く知らず、予備知識無しでライセンスしたんですが、ヴォーカルのAmba Shepherdさん、Hardwellとかと仕事をしていたりして、実はEDM系では名の知れた人だったんだと、最近知りました。
原曲はもっと遅い曲で、BPMを20くらい早くしてます。
Nish
「Energetic Trance 01」から毎回参加してもらってて、エナトラにはかかせないアーティストの一人ですね。
今回、楽曲の方向性の修正を何度もお願いしたりと、今までのNishさんのエナトラ制作の中で、一番困らせてしまったかもしれないです(笑)。
でも、おかげで新しいNishサウンドを収録する事が出来ました。
Remo-con
リモコンさんから「やべー、忘れてた。いつまでだっけ?」というメールが締切後に来た時は、ゾッとしました(笑)
それでも、上がってきた楽曲はやっぱり最高で、それも含めてさすがリモコンさんは憧れます!
Rodi Style
彼の楽曲はDJで使う事がかなり多いです。
今回14曲目に収録した「Get On Up (Rodi Style Remix)」は、去年のリリースなので若干古いんですが、特によく使う曲ですね。
Technikal
ハードトランスなイメージの彼ですが、新しいアプローチの楽曲をちょくちょくリリースしてて、その辺りの楽曲が今回のアルバムコンセプトと重なったので、セレクトしました。
全く面識はないんですが、メールの返信がやたら早くて、たった一晩でライセンス契約が完結しました。
── 現在におけるハードトランス / ハードダンス系のシーンはどうなってますか。また、どうしていきたいと思いますか?
M 「Energetic Trance」に関しては、リリースを重ねる度に売上枚数も順調に伸びてて、ハードなダンスミュージックに関心も持つリスナーさんも増えているんじゃないかと。
DJのYoshimasaさんがオーガナイズする「TOKYO HARD GROOVE SESSION」という、様々なハードなダンスミュージックのDJ陣が参加するパーティがあって、毎回参加させてもらってるんですが、今かなり盛り上がってますしね。
とりあえず、みなさんもっともっとクラブで遊んで下さい!
── Energetic Trance系以外で好きなアルバムを1枚出せるとしたら何を出しますか?
M 実は、これちょっと考えてます。
自分が経営する(株)宗近という麺類の製造販売会社があるんですが、その会社のCMテーマソングアルバムみたいな。
オリジナルは一般向けポップスだけど、リミックスはクラブ向けのいろんなダンスミュージックで構成したり。
何年後か分からないですが、たぶん実行します(笑)
── 今後の予定、リリースパーティーなど、あれば教えてください
M 「TOKYO HARD GROOVE SESSION '13-SUMMER- feat. ENERGETIC TRANCE 03」と題し、8月17日にクラブエイジアでリリースパーティを開催します。
[ENERGETIC TRANCE 03 Mixed by Munetica]のCD帯持参で入場料半額にもなるので、是非遊びに来て下さい!
»http://tcpt.net/tokyohardgroovesession
── では最後に、今後の宗近そばの活動を教えて下さい(笑)
M 来年春に(株)宗近の本社内に直営そば処1号店をオープンさせます。福井にお立ち寄りの際は、エナジェティックなそばをご堪能下さい!